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電子書籍──その本質はデジタルコンテンツ!

2015.03.15

電子書籍─その本質はデジタルコンテンツ!

Amazonの無料キャンペーンから電子書籍の本質を考える

Amazonの無料キャンペーンについて、こんな記事をブログにエントリーしてみました。

あなたは有名人でしょうか? そうでなければ、あなたの電子書籍に気付いてもらう必要があります!
存在を知ってもらうために、Amazonの無料キャンペーンを利用します。
本の種類にもよりますが、今ですと最大5日間で、500冊から、1,000冊程度が見込めます。
最初に1,000人の読者を作りましょう。まずは、そこからです。

──Amebaブログ 「電子書籍を出版しよう! 電子出版プロデューサー “八鍬 兼二” の日誌 」より

今回は、電子書籍のセルフパブリッシングにおける効果的なプロモーションの一つ、無料キャンペーンについて考えてみます。そこから浮かび上がる電子書籍の本質についてお伝えして参ります。

 

1.無料キャンペーンの可否

1-1. 無料キャンペーンについて

個人がセルフパブリッシングで出版する電子書籍に関しては、迷わず無料キャンペーンを行ってください。そもそも、なぜあのAmazonが、無料キャンペーンという仕組みを導入しているのか? この視点に立って考えることが大事です。せっかく作った自分の電子書籍を、何で無料で配るのか? という視点で考えている限り、電子出版の本質に近づくことは出来ません。
敢えて言いますがグローバル企業のAmazonが、わざわざ提供している仕組みです。電子書籍を出版するのなら、その意味を一度きちんと考えてみる必要があるでしょう。

1-2. 電子出版のプラットフォーム

電子書籍の読者が抱える最大のリスクは、プラットフォームの閉鎖により購入したはずの電子書籍が読めなくなることです。現在、電子書籍を取り扱うプラットフォームは、大小合わせて40社とも、50社とも言われています。しかしながら、日本の大企業が参入した電子書籍プラットフォームの多くが、既に撤退していることを忘れてはならないでしょう。

セルフパブリッシングという戦略で電子出版に取り組むのであれば、現状Amazonのプラットフォームを使うのがベストの選択です。そして、その場合は緻密に計算されたAmazonの電子出版戦略に則って展開するのが、確実かつ賢明な方法と言えるでしょう。

 

2.電子書籍の本質

2014年は多くの大企業が電子書籍事業から撤退して行きました。そんな大企業達がチャレンジしていたのは、資本力を活かしたプラットフォームビジネスです。せっかく参入したのに撤退を余儀なくされた理由は、ひとことで言えば「戦う土俵を間違えた」ということになります。なぜなら、電子書籍の本質とは、スマートフォンのデジタルコンテンツ・ビジネスだからです。大企業といえども、電子書籍の本質を見誤れば撤退という結果が待っているのです。

話をAmazonに戻しますが、グローバル企業であるAmazonは、既に世界中に巨大なサーバー網を構築しています。Amazonのネットビジネスの本質は、このサーバー網を使ったクラウドにあります。あまり知られていませんが、諸外国の政府機関や金融機関も、こぞってAmazonのクラウドシステムを利用しています。

 

3.デジタルコンテンツ・ビジネスと無料キャンペーン

3-1. コンテンツの質について

形のないデジタルコンテンツ・ビジネスでは、コンテンツの質が全てということになります。その判別は、どのように行われているのでしょう?

例えば、Amazonへ電子出版するには、出版申請時の審査に通る必要があります。オープン当初は48時間以内に出版されるというものでしたが、最近では、わずか数時間で発売されるケースも出てきています。現状の審査に要する時間をみていると、申請されるすべてのコンテンツの質までを判別していると考えるには無理があります。では、どのように対処しているのでしょう。ヒントは、無料キャンペーンでした。

3-2. 読書家の選択眼

Amazonは、ユーザーにコンテンツの質を委ねる戦略を選択したのです。それを裏付けるかのように、出版すれば片っ端からダウンロードされるという状況は過去のものになりました。その結果、そう簡単にはランキング上位に入れなくなって来ているのです。

電子書籍市場の拡大とともに、目の肥えた読書家が増加して行きます。必要とする本を吟味しダウンロードする傾向が強まるのは当然の結果と言えるでしょう。また、意識の高い読者に選ばれダウンロードされる電子書籍であれば、有料販売でも広く受け入れられるということが容易に想像がつきます。

 

 4.Amazonの選択

4-1. 良質のデジタルコンテンツを求めて

Amazonは誰でも自由に、しかも無料で電子出版が行える仕組みを世界的に導入しました。しかしながらAmazonは、プラットフォームをあらたに作ったのでは無く、既にある世界規模のクラウドシステムを利用したに過ぎません。Amazonの狙いは、あらゆる方法を使って魅力あるデジタルコンテンツを世界中から獲得することです。その対象は、プロの作家のみならず、埋もれている未知のコンテンツの獲得をも目的としました。

そして、世界中から獲得したコンテンツが魅力あるものかどうかの判別は、そのコンテンツを購入する読者自身に委ねたのです。

4-2. Amazonの目論見

例によって、Amazonがその目論見を教えてくれることはありません。しかしながら、私自身2013年から参加している電子書籍出版を通して肌で感じてきました。日本の企業が、地球規模のクラウドシステムを導入することは難しいでしょう。理由は、ハードに固執するあまり、コンテンツというビジネスの鍵を見失っているからです。プラットフォームづくりに勤しむ限り、今後も多くの企業がこの業界から撤退を余儀なくされるでしょう。

4-3. ”紙を電子化したもの”

この完璧なステレオタイプのイメージでは、紙書籍をベースとしないデジタルネイティブ世代には見向きもされません。幸い、日本には優秀な編集者がたくさんおられます。彼らが、紙に固執せず優秀なデジタルコンテンツを作っていくことに目覚めたら、きっと面白いことが起こっていくことでしょう。

来たるべき未来に備え、今を生きる私たちに出来ることは、これまでの人生で培ってきた経験と知識、そして英知をデジタルコンテンツにして1冊でも多くデジタルネイティブ世代に残していくことです。今までは、紙の本が次世代へ知恵を繋いできました。これからはデジタル・コンテンツでデジタルネイティブ世代へと繋いで行くことが求められるのです。

 

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