電子書籍出版に関する知識・情報をお伝えします。 最高品質の電子書籍は、あなたのブランディングに貢献し、ビジネスの発展に寄与します!

セルフ・パブリッシング(自己出版)の基本について─ KDPパブリッシングサイクルー1

2014.10.21

電子書籍出版は、多くの人にとって全くはじめての経験になると思われます。実際に、電子書籍を出版するには、一体どのような手順が必要になるのでしょう?

そこで、個人がセルフ・パブリッシング(自己出版)で、AmazonのKDP(注)から電子書籍を出版する場合の実際の流れはどうなるのか、また各工程で注意すべき点はどんなことなのかについて、詳しく見て行きたいと思います。

(注)KDP ──Kindle direct publishing(キンドル ダイレクト パブリッシング)の略で、Amazonの電子書籍出版サービス。2012年10月、このサービスが日本でスタートしたことにより、個人が誰でも自由に、しかも無料で電子出版が出来る時代になった。

 

 Amazonから電子出版する場合、電子書籍作家は一定のルールに沿って進めていく必要があります。まず、次の図をご覧ください。

【Amazon KDP パブリッシングサイクル】

KDPpablishingAmazon KDP パブリッシングサイクルより

ご覧の通り、Amazon KDPパブリッシングサイクルは、全部で9つの工程から構成されています。夫々の工程の意味をしっかりと把握することで、スムーズな電子出版を行うことが可能になります。

それでは、KDP パブリッシング サイクルー1のポイントについて、早速見て行くことと致しましょう!

 

1.KDP パブリッシング サイクルー1

KDPパブリッシングサイクル─1は、「Kindle ダイレクト・パブリッシングでアカウントを作成する」です。

KDPに出版用のアカウントを作ることで、世界中のAmazonの販売サイト(Kindleストア)で自分の作品を販売出来るようになります。

ここでは、「販売」という表現を用いていますが、Kindle本を販売&購入する意味について、Amazonでは以下のとおり規定しています。

 

  【AMAZON KINDLEストア利用規約より】

    Kindleコンテンツの使用
Kindleコンテンツのダウンロードおよび当該料金(適用される税金を含む)の支払いが完了 すると、当該コンテンツプロバイダーからお客様に対して、Kindleやリーダーアプリケーションまたはその他本サービスの一部として許可される形で、 Kindleストアより指定された台数のKindleまたは対象機器上でのみ、お客様個人の非営利の使用のみのために、該当のコンテンツを回数の制限なく 閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます。Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるもの であり、販売されるものではありません。コ ンテンツプロバイダーは、Kindleコンテンツの使用に関してその他の規定を定める場合があります。ただし、 齟齬がある場合は、本契約が適用されるものとします。定期刊行物などの一部のKindleコンテンツは、お使いのリーダーアプリケーションではご利用いた だけないことがあります。

 

ところで、読者がダウンロードする電子書籍のデータは、米国から日本にやって来ます。これは、電子書籍のデータが置かれているサーバーが米国 Amazonにあるからです。

結果的に、日本のAmazon キンドルストアでダウンロードした電子書籍は、米国からダウンロードしたことになります。このことは、Kindle本に消費税が課税されない理由になっています。もっとも、国内から非課税扱いに対する不満が出ておりますので、早晩課税扱いになることは避けられないでしょう。

 

 

1.KDPアカウントを作成しよう!

 

電子書籍作家としての第一歩は、Amazon KDPに自分のアカウントを作るところから始まります。

既に、Amazonのアカウントをお持ちの方は、そのアカウントでKDPにサインインできます。しかしながら、KDPのアカウントは、普段の買い物に使っているアカウントとは別に、新しくアカウントを作成することをおすすめ致します。

電子書籍をセルフ・パブリッシングした時点で電子書籍作家 兼 出版者になります。これはすなわち、電子出版ビジネスが始まることを意味します。やはり、ビジネスである以上、プライベートと一緒というのは避けたほうが無難です。

また、電子書籍が売れることで、ロイヤリティ(印税収入)が発生します。ロイヤリティの受取銀行口座も、生活用の個人口座とは別にした方が良いでしょう。やはり、個人と仕事のおサイフは別々にすることをおすすめいたします。

 

また、電子書籍の販売時に、ダウンロード(注)できるアカウントをダブルで持っていると何かと便利です。ぜひ、この機会に出版用の新しいアカウントを取得しましょう。

(注)ダウンロード──電子書籍は、先ほどのAmazonの規約にあるように、「Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません」と規定されています。従いまして、購入という表現は適切ではありません。よって、ダウンロードと便宜上表現して行きます。
 

 

2.KDPアカウントを取得する

 

KDP ホーム ページで「サインアップ」をクリックし、メール アドレスを入力して「初めて利用します」を選択します。名前を入力して安全なパスワードを設定すれば、利用を開始できます。

 

【KDPアカウントの取得方法】

  1.  KDP ホームページで、「サインアップ」をクリックします。
  2.   メール アドレスを入力し、「初めて利用します」を選択します。
  3.   アカウントを保護するための名前とパスワードを入力します。

 

この段階で、KDP用の新しいアカウントの取得が出来ました。早速、ログインしてみましょう。

 

2-1.不足しているアカウント情報(会社・出版者)を入力する

KDP用に新しく取得したアカウントでログインすると、Account is incomplete

・参考イメージ:Amazon KDPより

いう警告メッセージが画面の右上隅に表示されます。この表示を確認したら、「今すぐ更新」をクリックします。

「会社・出版者情報」「税に関する情報」「ロイヤリティの支払い」のセクションに移動しますので、各々の情報を入力していきます。

 

・会社・出版者情報

まず、出版者の氏名を入力しましょう。また、出版に際して法人を設立している場合は法人名を入力します。

この項目は、出版後のロイヤリティ(印税収入)の振込先の名前にリンクします。

よって、本名もしくは法人名を正しく入力しましょう。電話番号は、ハイフンなしで、画面の指示通り入力します。

 

Companies and publisher information・参考イメージ:Amazon KDPより

 

 

2-2.不足しているアカウント情報(税金関係)を入力する

・税に関する情報

この項目は、非常に大切な項目になります。なぜなら、電子書籍ビジネスの収入に関係するからです。

Information about the tax・参考イメージ:Amazon KDPより

こちらのアラートにある、「税に関する情報を登録する」のボタンをクリックして、適宜入力します。

表示される指示に従って、すべての質問に回答し、すべての情報を入力します。また、情報や状況に変更があれば変更可能です。

 

【税に関する情報について】

米国連邦法により、すべてのロイヤリティの収入はアメリカ合衆国内国歳入庁 (IRS) に報告する義務があります。ロイヤリティの報告と税金の申告に使用する正式な名前を入力してください。

 

詳細は、Amazonの税に関するインタビューのヘルプを参照ください。ここは、時間を十分にとって慎重に進めて行きましょう。

この「税に関する情報」を分からないからと言って、あるいは苦手だからと言って放置しておくことは出来ません。出来るだけ早期に着手しクリアする必要があるのです。理由は、米国の源泉徴収税の存在です。

 

【米国以外の出版者様の源泉徴収税】

Kindleストア:米国、日本、カナダ、インド、メキシコ、オーストラリア
米国内国歳入局(IRS)は、Amazonに対し、米国外の個人および組織へのロイヤリティの支払い額の30%を徴収するように求めています。そのため、当該の出版者様に対するロイヤリティの支払いからは、源泉徴収税が自動的に差し引かれます。

 

このように、手続きが間に合わないと、ロイヤリティ(印税収入)より自動的に30%が源泉徴収税として差し引かれて振り込まれてきます。

最初のロイヤリティの振込迄に上記源泉徴収税の免除申請手続きが間に合わないと、ロイヤリティの30%を米国に納税することになりますのでご注意ください。

もし、手続きが間に合わなかった場合は、Amazon KDPカスタマーサポートに申請してロイヤリティの振込を一時保留してもらうことが可能です。またこの場合、税の手続きが完了した時点で、ロイヤリティの振込再開をKDPカスタマーサポートに連絡することを忘れないようにしましょう。

窓口は、KDPのヘルプ画面にある「お問い合わせ」から行ってください。KDPは電話の窓口対応がありませんので、ご注意ください。

 

KDP help

・参考イメージ:Amazon KDPより

 

すべての入力が完了しますと、このような表示になります。

Information about the tax after・参考イメージ:Amazon KDPより

いずれにせよ、この「税に関する情報」の項目は、Amazonで電子出版するためには避けては通れませんので、出来るだけ早く覚悟を決め着手するようにしてください。

 

2-3.不足しているアカウント情報(ロイヤリティの支払い)を入力する

・ロイヤリティの支払い

 Amazon キンドルストアで電子書籍がダウンロード販売されると、選択されている通貨に基づいてロイヤリティが計算されるため、電子書籍を出版する前に、ロイヤリティの支払い設定が正しく行なわれている必要があります。

 

bank・参考イメージ:Amazon KDPより

日本国内の電子書籍作家に支払われるロイヤリティ(印税収入)は、米国Amazonで集計され、売上の発生した月の末日から約 60 日後に支払われます。
送金自体は、日本国内の銀行から行われますので、為替の交換手数料や、振込手数料は発生しません。ロイテリティの計算レポート通り、指定の銀行口座に自動的に振り込まれます。

 

【ロイヤリティの指定口座はどこに設置する?】
KDPが日本でオープンした2012年10月~2013年の始め頃まで、「ドルから円に替える手数料が一番安い銀行は、◯◯銀行なので、そこに口座を開設したほうが良い」という情報が電子書籍作家の間に広まりました。
私は、地方在住者ですので、噂の◯◯銀行は使い勝手が著しく悪く、多少のロスは覚悟で口座開設は見送りました。

結果的に、一切差し引かれることなく地方銀行の指定口座に振り込まれました。

何事も、蓋を開けてみないと分からないことがあります。電子書籍出版は、米国Amazonとの取引なので尚更です。

 

 

まとめ

電子書籍の出版というと、どうしても“本の執筆”にイメージが行きます。しかし、個人がセルフ・パブリッシングで行う電子出版の場合、執筆以外にも重要なことが沢山あります。アカウントの登録も、そのひとつです。

特に、「ロイヤリティの支払い」で入力する税に関する情報は、最重要事項になります。何となく大変そうなイメージがありますので、ついつい後回しになりがちな部分です。

米国に、電話もしくはFAXでの申請を必要としますので、時間的に余裕を持った手続きを心がけてください。書類の不備等で、米国とのやりとりに意外に時間がかかるケースも考えられます。ぜひ、早めのスタートをおすすめ致します。

 

■セルフ・パブリッシング(自己出版)の流れについて──KDPパブリッシングサイクルー2へ続く>>

関連記事

メールマガジン登録

Facebookで更新チェック

【電子書籍出版大学】最新情報はFacebookページより配信中。更新チェックは「いいね!」でフォローが便利です!